シマトネリコの侵略
それはシマトネリコの驚異から始まった。昨年は観測史上希に見る猛暑だと言われた2023年。芝生の管理が行き届かなかった。これも原因の一つではあるが、やはり一番の原因はこれ。シマトネリコ。今になって思えば芝生のためにせっせと肥料や目土を与えていたのは全てシマトネリコに分捕られていた。
コイツ

今や外溝デザイン業者の目の敵とさえなっているシマトネリコ。建築業界デビュー当時は形もキレイで強く枯れない通年緑に覆われている期待の万能選手としてデビュー、外溝業者はもちろんモデルハウスにもこぞって使われていたシマトネリコがここに来て成長を留めること無く、従来からいた周りの木々を侵食、根っこは木々はおろか家屋の下に侵食し床を持ち上げている事例まであるほどのシマトネリコ被害が拡大中。

我が家もやられました。元々我が家の土壌は粘土質で芝生のために表面を土壌改良して芝生に最適な土を入れた土壌した庭。
その庭の端っこに玄関の日陰にいたシマトネリコを移植したのですよ。元々玄関は日陰の向きなので、発育も悪くヒョロヒョロだったのですが芝生と同じお日様が当たる場所へ。
するとあら、みるみる間に大きく巨大化。太陽に当てることで大きくなる種類だったのです。
そして数年後の2023年、芝生が枯れだしたのでせっせと栄養や根切りにエアレーション等のお手当てをしても一向に改善せず。
もうダメかと土を掘り返して見たところ、シマトネリコの根がびっしり。芝生の根が下に行くのを網目のように遮っていました。

どうも下には粘土質の硬い層があるので柔らかい表層を這うように横に芝生の根を押し退けて広がった模様。その距離3m越え。下の写真を見てもらえば表層に根を伸ばしているのがわかります。

このみ放っておけば家屋の床下にも侵食してお家持ち上げそうな勢いだったので、芝生スペースを開けるためにもシマトネリコの根切りを決行。半径約1mの所で切断。これ以上根が横に広がらないように芝生スペースに約40cmの深さで間仕切り板を埋め込みました。根っこが地下40cmの間仕切りを越えて硬い粘土層を通り地表に出ることは無いと想定していますが、こればかりはやってみないとわかりません。

シマトネリコは強いのでちょっとやそっと切っても大丈夫だそうです。逆に根切りをすると強靭になるみたい
間仕切りにはホームセンターで入手した田んぼのアゼキリを使用。(レンガは押さえ)



根切りをした後はシマトネリコエリアと芝生エリアを断絶して整地をし直ししてもらいました。ここは業者に依頼。
いつも超が付くほどリーズナブルな価格と丁寧な仕事ぶり(担当の人によるw)でお世話になっている岡本ガーデン様。外構だけでは無くて観葉植物や庭木もオシャレショップで販売している価格の半額~3/2の価格で提供されているショップでいつもお世話になっております。
すっかり整地された庭。とても丁寧な作業をして頂けました。





シマトネリコとの間仕切りも土を埋めて完成。

後は芝生を貼り付けていくだけ。
時期は本格的夏になる前の時期がベストで5月~6月初旬が夏に向けて芝生が生育しやすいので皆さんだいたいこの時期にされるそう。
姫高麗芝
芝生を敷き詰めた瞬間がこちら





芝生トリビア
芝生を敷く時はタイミングがとても大事だそうです。ここで書くのは季節の事ではなくて芝生が出荷されるタイミングとそれを購入するタイミング。
今回のはりかえ作業も業者様は日程を決めるのに芝生が出荷されるタイミングをみて日程を決めてられました。なので、整地をするのと芝生を敷く日時は別々にすることに。
DIYでも芝生を敷くためにホームセンターで販売されているものは長く店頭に留まっているものもあり、その多くは束になって縛られている場合がほとんど。
その全てが悪いわけではありませんが芝生業者から出荷されて長らく店頭に置かれたものは芝生の生命力が弱っている場合が多く。敷いたものの直ぐに枯れることもあるそう。全部が全部そうだとは限りませんが、ホームセンターに届いたホヤホヤが購入するベストタイミングだそうです。もしホームセンターで芝生を購入する時は店頭にいつ届いたか、いつ届くかを確認しておいた方がよいかもしれません。