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第二のビッグモーターになる可能性

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次から次へと不正が明るみになるビッグモーター。元副社長の雲隠れや元社長のゴルフ愛好家冒涜発言記者会見等突っ込み所が多すぎてこの事件が他人事の様に面白おかしく報道されていますが、このビッグモーターの従業員が取った行動は他の企業でもその程度が低いか高いかだけの違いで多かれ少なからずある行為ではないだろうか。

このニュースはどの会社でも第二のビッグモーターになり得る可能性がある事を容易に想像できる事件だ。

トヨタネッツやレクサス店頭の街路樹疑惑や損保ジャパン、中古車販売業のグッドスピードも不正容疑が出るなどビッグモーターが行った行為は他人事ではない事の裏付けであることを証明している。

勿論ビッグモーターが創業当時から反社まがいの経営をしていた可能性は拭えないし、これは不正であり健全な企業と一緒にされては困ると言う声もあるだろう。

しかし、社長一代で長年を費やしここまで企業を大きく成長させたのだから起業当時は誠意ある志でお客様の利益を第一に考える理念で仕事をしていたと思いたい。でなければ顧客も離れず、長年に渡って会社を大きく成長させることは不可能だからだ。

只それがいつの頃からか従業員の数も増え、いわゆる大企業病と言われる病に侵されたのではないだろうか。

少なからず企業に勤めている人は経験があると思うが、コンプライアンスが言われ出して随分と経つがコンプライアンスが必要となる原理原則をコンプライアンスと言う形で厳守することは必須ではある。だがしかしコンプライアンスを守るための社内ルールがルールを守るためのルールとなり、いつしかお客様の方を向かない、その上自分の首をも締めるシステムになっていることに既に気づいていて、どうしようもなくなっているのだ。

ビッグモーターにしてもそうだ、コンプライアンスとは少し違うがお客様に気持ち良く店頭に訪れてもらうがための気持ちが環境美化チェックとなり、そのチェックを厳守するあまり最終的なお客様の気持ちは無視され、環境チェックでマイナスポイントをもらわないことが最終目的になってしまった挙げ句、自分の土地ではない街路樹に除草剤をかけると言う行為に及んでしまう。典型的な社内ルールに縛られた従業員の悲哀が犯罪行為をさせるにまでエスカレートした結果だ。

企業に勤める方は多かれ少なかれ程度こそ違うが、誰が喜ぶかわからないコンプライアンス社内ルールを守るためにコンプライアンス違反をしたことがあるのではないだろうか。コンプライアンスを守る必要が無いとは言わない。只その為に時間も費やし何のための作業なのだろうかと。

多かれ少なかれ企業はそんなもので、その度合いの線引きだと結論付け『ほどほど』で回すのが上手い仕事のやり方だと着地してきた。最後の一線だけは越えないと。

でもそれは逃げているか、答えが見つからないまま過ごしているだけだと思う。問題を先送りしているにすぎない。その結果が今の日本のやりきれない状況を生み、そのツケの返済が不可能な所まで来てしまっていると。

今こそ誰のために何をしているのかを改めて問正し白黒ハッキリつけるような行動を企業が、日本国民がとらなければいけないのではないかとこのニュースですごく感じたことを書いてみました。

しかし、そのニュースでさえも数週間あまりで過去のものになり、攻撃できる新たな標的を日々物色している民衆ムーブメント(少なくとも自分もその一人)と化し、何があったのかは問題ではなくなっている。

飛躍するかもしれないが、このビッグモーターの出来事に共通するのは戦争に突入していった当時の日本の様であり、国民一人一人は過激派ではないかもしれないが、戦争を回避しようとした国のリーダーたちに抗うように第二次世界対戦に突入した国民の集団ムーブメントとも言える。そしていざ敗戦となると国の主導者を断罪する行為と村社会が形成する日本社会と根っこは同じではないだろうか。

会社内であれ、国であれ、勿論首脳陣のリーダーシップは必要だが、それ以上にその空気を作っているのはそこに属している皆の思いがウネリとなって全体を作り上げてしまっているのではないか。

ビッグモーターの事件で改めてそう感じた出来事であり、今後の日本が、企業が心配です。

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