今回プラスチック溶そクロスバイクの泥除け復活に挑戦
特にPPや塩ビ等は接着剤は市販されているもののその効果度合いは非常に弱く可動部にはほぼ無効。しかしプラスチックの溶接であれば復活どころか以前よりも強くできることも。
専用の道具も販売されていますが、はんだごてをお持ちならそれで代用できますよ。今回ははんだごての先端を取り替える方法に挑戦しました。やり方は簡単

はんだごての先端を取り外して鉄釘に変更するだけ。両サイドのネジを緩めるだけで外れます。
釘に変更するのはプラスチック溶接する先端の面積を釘頭を利用して簡単に広げる事ができるので効率的に広い面を溶接できるだけの事。(と言っても条件があるのでそれは後述)

これは補強材。これも後述しますがTVの同軸ケーブルを使用しました

そして、今回補修するのがクロスバイクの前輪泥除け。
スポークに固定するフレームを止めている部分が耐えられなくなってぱっくり破損しています。
1.下処理


と言っても耐熱性のアルミテープで離れている部品を繋ぎ合わせて簡易的にあるべき姿に留めるだけ。ですがプラスチックを溶かすので耐熱性の扱い易いものが良いですね。

ここで出てきました、同軸ケーブルのの銅線部分。この金属を溶接して溶かしたプラスチックに練り込み離れたプラスチックの補強にするのです。
やり方も簡単。上からはんだごてで押さえて銅線を埋め込む様に押さえるだけ。ケーブルの線は網目に織り込んでいるので使い勝手が良いです。

金属をプラスチックの間に入れて補強するだけなのでホチキスの針やスチールウール等細かな金属なら何でも使えると思います。


そして、はんだごてに差し込み替えた釘で患部を熱するわけですが、その釘が長いと先端まで熱が伝わらない事が。処置としては釘をカットするか短い釘に代えるだけ。
又ははんだごての先端を反転させて太い側の先端で押し付けました。


なかなか熱くならないと思っていたら釘が長過ぎて先端まで熱が届かなかった
それでも細い奥にある場合等、先端を長くしたい場合は熱電導率の高い銅性のものを使うなどすれば良いと思います。

溶接後がこちら。銅線を使用したので見た目的には黒くなり汚いですが裏なのでよし。

表面は分離したラインだけが見える状態であまりさわると反って酷くなりそうなのでこのままにしておきます。
溶接前より遥かに強度アップしていて、まさにカチカチ。
取り付けた状態がこちら



丸い穴は溶接チャレンジする前に繋ぎ止めていた穴です
ちなみに市販品でも格安でプラスチック溶接キットが販売されています。
特に車のプラスチックバンパー補修用として販売されていますが、色々なものに使えそうです。はんだごてと比べると少々大きい見たいですか。
安価なものから高価なものまで色々とあります。補強材となる数種類の金属片が用意されていて、形状によって使い分けできる等この価格で提供されているのは驚きです。しかし直ぐに壊れそうな予感もしますが。