革靴の靴底の手入れを久しぶりにしました。地面と一番に接触するハードな環境下にある靴底。頬っておくとカサカサになって痛みのスピードが速くなるので定期的にする方が良いのですが、サボってしまうのですよ。
革底を保湿した後は靴を掃いた時や地面を踏んだときに足にしっとりと食いついてとても気持ち良いですので、おすすめです。作業的にもアッパーより簡単で時間もかかりませんので是非。

保湿剤を塗った後の保湿された状態

白く剥げた革底に潤いが戻って色が濃くなっています。その量ですがもちろん乾ききっていると多く必要ですが飽和のタイミングでこれ以上は無駄になる量があります。その見極めは革底の状態で変わりますが、概ねクリームを塗り終わった後、卸して普段掃きしている時にクリームの匂いが感じられたら塗り過ぎ。

長くヘビロテし続けているのは、さらっとした使い心地でべた付きも無いモゥブレイの革底ケア専用クリーム。
決して悪い匂いではありませんが、長時間その匂いに晒されていると胸焼けします。

匂いに弱い人だけですよ。
そして、保湿するだけでも効果ありますが毛羽立った底革はクリームだけでは元に戻らないのでここで一手間加えます。

コードバンの凸凹になった表面を専用のツールで押し込んでスムーズにすると革底の持ちが良いとされています。

力を込めて押し込むイメージで革を押さえつけていきます。光沢が出ているのがおわかりでしょうか。
そのツールが
革底ケア専用の道具『レザースティック』という水牛の角で作られた専用ツール。ですが、おすすめは代用品。
ツボ押しマッサージ用に使われる『かっさ棒』

この、もっと言えば『爪』でも十分。と言うことは何か固いもので適度に力が込められれば何でもOKということなのですが、この『かっさ棒』はツボ押し用なだけに適度に力が入りやすい形をしていて、面で押す太い箇所とピンポイントで突く細い箇所が見事なアールで形成されていて、とっても使いやすいです。といか『かっさ棒』の方が専用と思えるでき。
使い方ですが、そのまま『かっさ棒』の面や角を革底に押し当てるも良いですが、せっかくの水牛の艶感が傷だらけになるので布(Tシャツ等薄手の表面が滑らかなもの)を巻いて使うと傷が付きません。

布で巻いて大丈夫なのですからペラでも何でも良いってことですね。w
レザースティックの代用は『かっさ棒』価格も革底用レザースティックと比べると雲泥の差です。
ちなみにこちらがアビィのレザースティック。桁が2つも違います。
そして、丸一日掃いて帰ってきた靴底がこちら。



もうちょっと持ってくれよ!w