高速道路や峠道、高速になりそうなコーナーに多い走行方向に切られた縦溝。西名阪の峠道の下り坂を新しくしたバンバンのブロックタイヤK-180で走ったところハンドルを取られて恐怖MAXでした。ほんとユラユラ揺れて焦った~
思えば車のステアリングの挙動や、モンスターで走った時も揺れてはいましたがここまで恐怖を感じなかったので調べてみました。例の縦溝は
グルービング工法路面
基本的に4輪を想定して作られており縦溝と横溝の2種類があり、縦溝は路面の縦溝が横方向のグリップの役目を兼ねてタイヤの横滑りを防ぎ、雨や雪の排水を目的とした路面でもちろん安全を狙ったもの
また、その溝にタイヤが食い込んで溝と溝が噛み合ってグリップ力と横滑りに大きく寄与するそうだ
出展:山下工業株式会社
ただしそれは4輪だけであって、二輪にとっては危険なカーブ等で暴走行為を抑制する意図もあるのだそう。
4輪でも同じく暴走行為はあると思いますがね❗
2輪にとってはその溝が走行時、特にカーブでの挙動に大きく影響する。それは2輪がなぜ曲がるのか?と言う深い話になるのだが、簡単に言うと二輪のタイヤが丸くなっている事とその中心から道路の接地面までの距離に関係する。
オンロードのタイヤで見ると縦溝があることでタイヤ中心と地面の接地面の距離が不均一になり、タイヤの外径と内径にあたる地面との接地面までの距離の関係が変化することで曲がる方向の角度向きが小刻みに変化した結果、挙動がユラユラするもの。
さらにブロックタイヤではタイヤ側の凹凸が路面の凹凸と重なって接地面とタイヤ中心との距離変化に加えてタイヤの凹に路面の凸溝が嵌まり挙動を固定するタイミングも発生するので、オンロード車に比べてその揺れの幅は増幅される。
これは4輪にも同じことが言えるのだが、4輪はタイヤ面が大きいのでそれほど気にはならない。しかしグルービング工法路面の施工によって溝の幅が違うのとタイヤのパターンとの愛称により4輪のタイヤでも揺れが激しく感じられることがある。
中国自動車の西宮辺りの縦溝と、Z4が履いているミシュランのパイロットスポーツとの相性は悪くて普段より揺れが大きく感じられることがあった。もちろん空気圧によっても変化するのでパラメーターが一杯だ。
縦溝の揺れ回避方法
ではここで回避方法ですが、4輪はさておき2輪にしても回避方法はありません。上の説明によると成るようにして成るので、ハンドルから力を抜いてパニックにならないように気を付けるだけ。
不安定ではありますが過度にタイヤが滑るスピードでなければ溝間隔の中でもフラフラとするだけなのでハンドルを軽く持ってニーグリップで車体を挟みながらその区間を我慢するだけ。原理さえ知っていればパニックにならずにハンドルを押さえ込む事もなくなるので、安心してスピードの出し過ぎに注意。