次の日まで硫黄の匂いが微かに香る、奈良県十津川温泉郷の三大温泉地公衆浴場の1つで3っの温泉地の中では秘境感を一番感じる『上湯温泉大露天風呂』へ。
十津川村は2004年に全国で初めて「源泉かけ流し宣言」をした村
関西圏ではレアな硫黄の香りがする数少ない源泉かけ流しの熊野山系の温泉。そしてこちら上湯温泉のその特徴は
硫黄の強さと熱湯かけ流しのヌルヌル美肌源泉
上湯温泉大露天風呂
その元々は大露天風呂から少し山の手にある旅館『神湯荘』の露天風呂だったのですが2011年の紀伊半島洪水被害により崩壊、その後使用停止になっていた温泉を神湯荘と十津川温泉組合が公衆浴場として解放(宿泊の方は無料)、十津川温泉郷の秘境公衆浴場として復活しています。
その場所は車で行ける秘境さながらに十津川温泉郷の中でも一番行くのが面倒で、温泉郷のメイン街道である国道168号線から県道425号線へと分岐、さらにその425号線を少し走ったトンネル手前で県道735号線にさらに分岐。県道の700番台とはこれはあぜ道級の川沿いの道。そんなに高い訳ではありませんが下を見ると垂直に切り立った崖で足がすくみます。さらにおよそ離合できるとは思えない道幅。所々離合する場所が設けられていますがその区間が長い。中型のトラックも走っていて、砂利はさすがにありませんができるなら通りたくない道。
そんな県道を少しばかり走った先に大露天風呂が。大きく鋭角に坂道を曲がると(一回では切り返せない)駐車場が完備されていて秘境温泉とは言え車でも行けて快適です。
受付手前には休憩スペースもあり季節の良い時は風呂上がりが気持ちよさげ。まぁ田舎。喫煙スペースも兼ねているので風向きを注意しながら座るのがよろしいかと。
源泉は相当な温度
右が男性浴場で、メディアで紹介されている大露天風呂。左側階段を登って行くのが女性浴室。
男性大露天風呂は脱衣スペースがあるだけの施設。バシャ。
椅子のある辺りに申し訳程度にボディシャンプーが置かれているのでそこが洗い場かも。水道と一応完備。但し石鹸の排水は川へ垂れ流し。
そして男性の大露天風呂は川沿いにすれすれにあって雨で川が増水すれば川面すれすれにまで達する高低差。
男性用露天風呂は写真も多くありますが女性浴室は少ないので掲載。バシャ。
川沿いの男性露天風呂は川への梯子もあって熱湯で身体が逆上せたら川へとダイブすることも可能です。が、川には目隠しも何もないのでそのまま素っ裸の姿を人前にさらす事にもなり、ましてや未防備のまま自然の川に入ることは危険なのくれぐれもご注意下さい。
源泉注ぎ口に近いところに浸かれば熱々の、温いのが好きな方は少し離れて、最高の温泉です。
風屋ダム
帰りは168号線十津川のダム『風屋ダム』に寄り道
風屋ダムは山間にひっそりと設置されている重力式コンクリートダムで、ダム自体は小降りながらも高さが100メートル越えもあり高さと天端幅のバランスによって又訪れた時は水位が低い事もあり、切り立ったダムの側壁はとてつもなく高く感じました。
中央にあるクレストゲートピアは鉄骨トラスト構造が特徴的
大迫力のトラスト構造‼️
このクレストゲートピアを天端に立って見上げるまではそうでもなかったのですが、そびえ立つピアを見上げたとたん自分が立っている位置の高さに急に足がすくんで、へっぴり腰のおじいちゃんにwww
ついでにかみさんも怖くてへっぴり腰二人目www
アルファベットの『KAZAYA DAM』のネームプレートもカッコいい
十津川温泉郷、国道168号線沿いは観光名所と関西屈指の硫黄香る温泉がありますので、道は険しいですが是非行ってみてください。硫黄好きにはたまらんですよ。