もう白黒写真の時代から何十年も継続している工事が無事完了、今後も継続して監視は必要ですが、一旦工事完了と共にその工事過程や現場を見学できる『亀の瀬地すべり資料室』にふらっと立ち寄った所、余りの面白さに大興奮。
大阪と奈良の県境、大和川が流れる柏原市にある通称『亀の瀬』昔から地滑りが起こり大和川を塞き止め、その結果奈良盆地が水没し決壊した水が大阪平野にてっぽう水となり莫大な被害が想定されるのを防ぐ地滑り工事。

基本的には事前予約制ですが、空いていれば当日その場でも見学できます。もちろん係の人の説明付きで面白いですよ。
土日でもけっこう空いているので、皆さんまだ知らないのかもしれません。
亀の瀬地すべり資料室
https://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/guide/landslide/visit/visit.html




地滑りを止めるのは巨大なコンクリートの杭を斜面に何本も打ち込み、かつ地滑りを誘発する水を大和川に逃がす為のトンネルが何本もありその一本に実際に入らせてもらえます。
その巨大で長いトンネルが斜面に入り込んでいると思うと圧巻。
そして、更に芸術的で美しいのは地滑り工事中に発見されたJR大和路線(旧関西線)の奈良-大阪簡を結ぶ旧トンネル。レンガ造りのそのトンネルはライトアップされていてとても美しく幻想的






もちろん、案内付きで、見学ツアーに参加しないと勝手に見ることは出来ません。危険なところには違いないですから。
更に、この発見されたトンネルを利用してプロジェクションマッピングが常開催されていて、こちらは連日の大盛況。見学ツアーとはうってかわり予約が一杯の様です。


予約は大阪府柏原市のホームページから受け付けています。
【事前予約制】亀の瀬トンネル内プロジェクションマッピング「日本遺産『龍田古道・亀の瀬』光の旅路」

もちろんふらっと行ったのでプロジェクションマッピングは見ていません。


大和川を渡る橋も関係者以外立入禁止と看板がありますが、入っても良いみたいです。辺鄙な箇所なので車が一番便利ですが最寄りの駅からもバスが運行していますので足の無い方やそのまま登山される方も良いのではないでしょうか。
文化庁日本遺産ポータルサイト
もう、すべらせない!!
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story098/
亀の瀬龍王社
敷地内には『亀の瀬龍王社』があり


江戸時代、物流の運搬に使われていた大和川で事故の無いように祈願された神社だそうです。
春の桜の頃は非常に沢山の桜があり花見にも良さそうなスポットです。長らく工事をしていて立入禁止だった地域なので入れる事がまだ知れ渡っていないのかもしれない穴場スポット。
週末はキッチンカーも出ています。残念なのはここでお土産の『亀の瀬コーラ』が購入できないこと。